Fossiles de Lumière

“Fossiles de lumière”(光の化石)はラジオ・フランスからの委嘱で番組”Alla Breve”のために書かれ、アンサンブル・2E2Mにより初演された。番組の枠組みに従い作品は5つの小品集として作曲された。

とある鉱物博物館を見学していたとき、展示されていたマラカイトの天然石にとても惹かれた。繊細に光る結晶化した部分とざらついた荒々しい手触りの部分から成る非常に混成的な原石で、言うなれば「二つの違う世界の混在」といった趣を持っていた。この対立する要素が葛藤を起こしながら溶け合った様相がとても興味深く、ここからの着想をもとに曲を作ろうと思った。

このインスピレーションを実現するにあたって、光度やざらつき、純度、透明度など、この原石から受けたテクスチャーの印象が音楽的構造をイメージするうえで大きな助けとなった。鉱物の視覚的、触角的なメタファーをもとに様々な奏法によるテクスチャーを作り、素材間のコントラスト、グラデーション、異種混合化などのプロセスを実現しようと試みた。それぞれの小品ごとにいくつかの特定の奏法にフォーカスし、共通点がありつつも組成の違う鉱物のような5つのコレクションを並べてみた。

(last update 22.2.2015 )